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title: "トラヤヌス"
lead: "トラヤヌス（53年–117年）は98年から117年までのローマ皇帝。その治世に帝国の領土は最大となり、後世のローマ人は彼を最良の皇帝として記憶した。"
published: 2026-07-11
updated: 2026-07-11
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## 人物

トラヤヌスは98年から117年までのローマ皇帝である。ローマ領ヒスパニアのイタリカに生まれた、イタリア半島出身でない最初の皇帝で、老帝ネルウァに後継者として養子に迎えられた職業軍人だった。

## 何をしたか

ダキア戦争（101年–102年、105年–106年）でほぼ現在のルーマニアにあたるダキアを征服し、その戦利品でローマにトラヤヌスのフォルムと市場、そして113年に奉献された記念柱を築いた。柱の螺旋状の浮き彫りは遠征の経過を物語る。106年にはアラビアを併合し、パルティア戦争（113年–117年）ではローマ軍を一時ペルシャ湾まで到達させた——帝国領土の最大版図である。内政では、イタリアの子どもたちを支援する制度「アリメンタ」を運営し、属州統治をめぐる小プリニウスとの往復書簡でも名高い。117年に没し、ハドリアヌスが後を継いだ。

## 後世への影響

元老院は彼を「オプティムス・プリンケプス（最良の第一人者）」と称え、後代の皇帝は「アウグストゥスより幸運に、トラヤヌスより優れて」あれとの言葉で迎えられたと伝えられる。いわゆる五賢帝の一人に数えられ、その記念柱は今もローマに立っている。
