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node: garment_sokutai
type: garment
slug: sokutai
title: "束帯"
lead: "束帯は平安の男性貴族の正装で、重ねた袍に漆塗りの冠、長く引く裾、そして胸に持つ笏から成る。十二単に対応する男装であり、今も宮中の儀式で用いられる。"
published: 2026-08-18
updated: 2026-08-18
image_file: sokutai.jpg
image_source: "https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Emperor_Akihito_199011_1.jpg"
image_author: "Ministry of Foreign Affairs of Japan — Emperor Akihito in sokutai at the enthronement of 1990"
image_license: "CC BY 4.0"
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## 概要

外から見えるのは袍で、色は位で決まる――上は黒、次いで赤、下は緑である。その下に下襲を着て、裾を後ろへ長く引く。腰には石や玉の飾りを付けた革の石帯を締め、頭には冠、右手には木や象牙の笏を持つ。さらに下は指貫、あるいは固く仕立てた大口袴である。

## 着方と特徴

順に着て、着てからは直さない。襟元で各層を揃えて一筋ずつ見せ、石帯は袍が上にたるむ高さに締め、裾は後ろで人に整えてもらう。笏は両手か片手で胸の前に立て、袖は前に保つ。重く、暑く、動きは遅い――その遅さこそが目的である。

## 歴史

束帯は唐風の朝服から平安期に形を定め、以後日本の宮廷はそれを変えるのをやめた。だから即位の礼で見るものは、十世紀の衣として十分に見分けがつく。位色は改められ、略儀では裾を短くし、裾を省いた衣冠が実用形となった。残った理由は狩衣と同じである――日常なら捨てたはずの形を、儀礼が凍らせた。
