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node: garment_ptolemaic_dress
type: garment
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title: "プトレマイオス朝の装い"
lead: "プトレマイオス朝の装いとはエジプトで着られたギリシアの衣であり、その典型は胸の間で重く結ぶ外衣——イシスの結び目——である。王朝のふたつの世界が目に見える形で結び合わされた唯一の衣といえる。"
published: 2026-08-15
updated: 2026-08-15
image_file: ptolemaic_dress.jpg
image_source: "https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Statue_of_a_Ptolemaic_Queen,_perhaps_Cleopatra_VII_MET_DT10854.jpg"
image_author: "The Metropolitan Museum of Art"
image_license: "CC0"
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## 概要

基本はギリシアの衣である。肩で留めるキトンの上に外衣をまとう。プトレマイオス朝独自のものとしているのは、その外衣の扱い方だ。ゆるやかに垂らすのではなく、体の前で引き寄せ、胸の中央で太く結び、端を垂らす。この形はイシスの結び目と呼ばれ、流行以前にまず女神のものであった。

## 着方と特徴

結んだ外衣はキトンの上に着け、結び目が胸の間の高い位置に来るまで引き締め、房のついた端がその下に垂れる。王族や神像では、まぎれもなくエジプト的な要素と組み合わされる。肩に幾筋も垂れる三分割の長い鬘、そして王妃であれば額に鎌首をもたげる蛇である。布はギリシア、頭はエジプトと読める姿であり、それはこの王朝の統治のかたちそのものであった。

## 歴史

この衣はプトレマイオス朝の数百年を通じて王妃の像に現れる。王妃はしばしばイシスの姿で表され、そうした像はこの結び目によって見分けられるのが常である。衣は王朝より長く生きた。イシス信仰がローマ世界へ広まると、その女祭司と神像は結んだ外衣を保ち、エジプトがローマの属州となって久しい後も女神の標であり続けた。
