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node: garment_frock_coat
type: garment
slug: frock_coat
title: "フロックコート"
lead: "フロックコートは腰で切り替え、裾を膝まで一周そのまま残した男子の上着で、取って代わった燕尾服とはそこが違う。十九世紀の昼の正装であり、今日の背広の祖先である。"
published: 2026-08-18
updated: 2026-08-18
image_file: frock_coat.jpg
image_source: "https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Frock_Coat_April_1904.jpg"
image_author: "Fashion (magazine) — a wedding plate of April 1904, double-breasted frock coats"
image_license: "Public domain"
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## 概要

腰で二つに切り替えて縫い合わせるので、身頃は体に沿い、その下の裾は前を切り落とさずたっぷり垂れる。前を斜めに切り落とす燕尾服との違いはここにある。前は片前でも両前でもよく、襟は刻みでも剣でもよい。街着は黒か濃い灰の毛織である。裾には裏を付け、重りを入れることも多い。腰の切り替えは、着せかけるのではなく体に合わせて仕立てることを可能にした。

## 着方と特徴

ボタンを留め、チョッキと高い襟のシャツの上に着て、対照的な灰のズボンとシルクハットを合わせる。作法として重いのは前を留めることで、人前では閉じ、座れば開ける。手を使う仕事をしない男を示す衣であり、一八八〇年代には堅実な商売の制服そのものになった。街の写真は、そのままフロックコートの写真である。

## 歴史

摂政期の乗馬用フロックから発展してヴィクトリア朝の昼の正装となり、燕尾服を夜へ押しやった。次に前を切り落としたモーニングコートが一八九〇年代からこれを押しやり、さらに背広が両方を押しやった。直系の子孫は今日の背広である――フロックコートの裾を切り落としたもので、残ったのは腰の切り替えのほうであった。
