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title: "蔡倫と製紙法"
lead: "105年、後漢の宦官・蔡倫は樹皮や麻くずなどを原料とする改良された製紙法を朝廷に献上し、紙を安価で実用的なものにした。蔡倫は紙の唯一の発明者というより、製法の完成者・標準化者と呼ぶのがふさわしい。"
published: 2026-07-09
updated: 2026-07-09
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## 何が起きたか

105年、蔡倫は樹皮・麻くず・ぼろ布・古い漁網を溶かして紙料とし、乾かして紙に仕上げる改良製法を献上した。後漢の正史『後漢書』は、蔡倫を紙の発明者として記している。

## 背景

考古学の調査により、前2世紀の前漢の麻紙がすでに見つかっている。したがって蔡倫は唯一の発明者ではなく、製法を完成させ標準化した人物と位置づけるのが正確である。紙は竹簡と絹に少しずつ取って代わっていった。

## 影響

製紙術はシルクロードに沿って広まり、8世紀にはイスラム世界に達し（伝承では751年のタラス河畔の戦いの捕虜が伝えたとされる）、12世紀頃にはヨーロッパに届いた。紙は印刷術・羅針盤・火薬と並ぶ、中国の四大発明の一つに数えられる。
